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那須ファームは、周囲の自然、環境、景観などにも常に目配りをし、地域社会への配慮にも努めるとともに、環境への負荷を低減するために様々な取り組みを行っています。
従来の卵パックの多くは、塩化ビニールなどが使われてきました。しかし最近、環境ホルモンであるダイオキシンの問題などもあり、卵パックの素材が見直されています。
那須ファームで生産している卵の約75%は、紙(モールド) パック※1にて流通させています。それらのパックは、お取引業者様によって回収し、リサイクルされています。
その他の約25%の卵は、段ボールまたはA-PET※2パック・活性OPPボードン 製の袋にて流通。これらも原則、回収・リサイクルされています。
ちなみに、A-PETパック・活性OPPボードン※3製の袋は焼却処分してもダイオキシンは発生しません。地球にやさしいパック・袋です。
※1 一年草である葦やケナフなど非木材原料で作られた紙で、森林資源の保護、地球温暖化防止につながる環境に優しい素材として注目されています。
※2 Amorphous Polyethylene Terephthalateの略。ペットボトルにも使用されている素材で、木や紙と同じ炭素・酸素・水素から構成されているので、燃やしても有毒ガスは発生しません。透明度が高く衝撃に強いのが特徴。
※3 優れた防曇性により袋内に水滴がつきにくく、商品の鮮度をキープさせるために開発された素材です。
那須ファームでは、ハエ等の害虫が発生しないよう最善を尽くしてはおりますが、農場において、時としては止むを得ない場合がございます。
それらの駆除は迅速に行い、またその際に使用する殺虫剤は一切、環境ホルモンが含まれないものを散布しています。
現在、日本では年間約2000万トンの食品廃棄物(家庭の調理くずをはじめ、食品産業からのおから・くず芋・魚の粗・賞味期限食品・醤油粕など)が排出されています。
那須ファームでは、熊本県内の大学とで共同「エコフィード給与飼育試験」を実施しています(2008年10月28日~同年12月16日)。
大量の食品廃棄物をそのままゴミとして燃やしてしまうのではなく、何か有効な使い道はないか? という"MOTTAINAI(モッタイナイ)"精神から、食品廃棄物を発酵させ、ミネラルを豊富に含んだ栄養価が高い飼料にするというプロジェクトに取り組んでいます。
食品循環リサイクルという環境面だけではなく、飼料の地産地消、食料自給率の向上という点においても高い期待が寄せられています。
資源の有効利用の推進と、廃棄物処分による環境への悪影響を防止すべく、那須ファームは本プロジェクトに真摯に取り組みます。
弊社のお取引業者様よりご依頼をいただき、2008年11月より「竹粉の給与飼育試験」をスタート。
これは、国産竹の子の生産増を目的とする取り組みに伴うプロジェクトで、母鶏に竹粉を試験的に飼料として与えるというもの。
竹の子の生産効率をアップさせる為には、親竹は4畳〜6畳分につき1本が理想なのだそうです。そこで、良質な竹の子を生産するためには、周りの多くの竹を伐採する必要が。また、竹は根を張る力が強いため、伐採は山林浸食予防も目的とされています。
その際に伐採された竹を粉にし、飼料として有効利用。自然に抱かれ太陽に向かってすくすくと育った竹は完全無農薬。安心して鶏に与えることができますね。
鶏舎内の糞は、3日間隔を目安にコンベアー(スクレパー)で堆肥舎に運びます。
それらは人工的に発酵させ堆肥に。更には農地での作業効率のアップの為にペレット(粒状)化させて農地に還元します。
これらの取り組みは、「耕・畜」の循環リサイクル促進を目的としています。
那須ファームの堆肥は、主にエコファーマー認定農場や有機栽培農家(JAS有機認証圃場)へ提供しています。
鶏舎など那須ファームの全ての建物は、周りに犬走りと側溝を設けています。
これらは防疫衛生が最大の目的。速やかに雨水排水を促す事で鶏卵の生産農場としてはもちろん、周辺地域にとっても健康的な農場・環境(ハエ・蚊を発生させない=駆除剤の不使用等)であることを目指しています。